多くの方にとって、インプラント治療をはじめるとき心配なのは、何といっても費用の問題だと言えます。
おおむね保険適用外で、ほぼ全てが自由診療と考えて良いので、何本分の治療なのか、義歯部の材料などによっても一概に費用を決められませんし、歯科医院が費用を自由に決められるので、そこでもずいぶん費用は変わってきます。治療が無事終わっても、メンテナンスをうけなければならないといったことも他の歯科治療と異なります。
最近よく聞くようになったインプラント。
差し歯とはどうちがうのか見てみましょう。
差し歯は文字通り、歯に差し込むものです。
つまり、歯や歯根の一部が残っている場合に、その上に金属の土台を埋め込むものです。そのため、歯そのものを抜いてしまうと、そもそも埋め込む先がない所以ですから、使えないのです。
さて、そこでインプラントですが、これは歯の土台となるあごの骨の中に、フィクスチャーなどと呼ばれる人工の歯根を埋め込み、アバットメントと呼ばれるパーツで土台と人工歯を接続するものです。
差し歯と比べて高い価格ののは悩み所ですが、抜歯などで歯を失っている場合にも利用できるのがインプラントの強みです。どんな問題がインプラント治療にあるかをいろいろな情報媒体から調べているだと言えますが、その一つとして、インプラントを埋めると、頭部のMRI検査をしたとき金属部分が反応してしまうという説があったのではないだと言えますか。でも、気にしなくて良いです。MRI検査では、磁場に反応して画像がつくられます。
身体に埋め込んだ金属が反応すると、必要な画像が得られません。しかし、インプラントは主にチタンが使われているので金属ですが、磁気には反応しません。
そのため、MRI検査は問題なくできるはずです。
インプラント手術の未経験者にとってどのくらい痛い手術なのか、気になるだと言えます。インプラント埋入手術では、術中、耐えられないほどの痛みを感じる事はまずありません。
局所麻酔とは言え、しっかり効いたのを確認してから手術の本番に入るためです。
術後、腫れがでるのに伴って痛みを感じる事もあります。痛みに備えて、頓服薬を処方されるので痛みを我慢できないというケースはほとんどありません。
インプラントは他の歯に影響ないといわれますが、手術直後、周囲の自分の歯が浮いたように感じられることがあります。
これは、人工物を埋め込んで周辺の歯の神経も刺激されたことが原因で時間が経つにつれておさまってくるケースが自然な流れです。しかし、他の原因から生じる事もありますから、特に手術後は、異変を感じたら放っておかずに歯科医にみせることを心がけて下さい。普通、インプラント埋入手術は日帰りです。部分麻酔を使うため、全身麻酔になることはほとんどありません。
出血が止まりにくい病気や、循環器系の持病がある場合は、歯科とはいえ、入院の必要も出てきます。
そして、インプラントを埋入する箇所に、十分な厚さの骨がないケースでは、第一に骨を形成しなければなりません。腸骨など自家骨の移植手術なんだったら手術が二回以上になる場合や、入院する場合もあります。
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これらのケース、その他の困難なケースなんだったら長期間にわたる治療を覚悟しなければなりません。
欠損した歯の数が少ない場合、インプラントとブリッジで迷うことがあります。インプラント治療は、あごの骨を削って穴を開け、人工歯根を埋め込んでその上に義歯をかぶせます。一方、ブリッジ治療では、義歯を支えるため、両側の歯を一回り細く削り、その上から義歯のついたブリッジをかぶせるのです。口を開けたところを見ればブリッジよりインプラントの方が高い評価を得るだと言えます。
加えて、ブリッジ治療では、健康な歯をブリッジのために削ることを迫られるデメリットも承知して下さい。
インプラント治療によって義歯が使えるようになるまで、段階が大聞く3つに分かれます。
第一に、歯茎を切り開き、あごの骨を削って人工歯根を埋め込む、それからあごの骨や周辺組織と人工歯根がしっかり結びつくのを待ち、第三段階として歯根の上にアタッチメントをつけて、さらに義歯をかぶせるというのが大まかなプロセスです。
どこに時間がかかるかというと、インプラントの埋入後、周りの組織となじんで骨に結びつくまでで持ちろん、いろいろなケースがありますが、2ヶ月くらいは最低でもかかり、長い場合は6ヶ月ほどかかるのが普通です。
インプラント治療の開始から、本格的な義歯を入れるまでにおおよそ3ヶ月から10ヶ月かかると押さえて下さい。成功すれば満足感が大きいインプラント治療ですが、それと裏腹のデメリットもあります。まず、他の歯科治療と比べても費用がかかることです。難しいケースでは数十万円かかることも珍しくありません。それから、治療が失敗すると、場合によってはかなり深刻な問題が起こることもある危険性も承知しておいて下さい。
障害を負うにとどまらず、手術後の死亡例もあります。
インプラント治療はかなりの技術を要するので、様々な点で、失敗が起きる可能性があります。では、失敗はどのような問題を引き起こすかというと、人工歯根や上部体(義歯)の脱落、あるいは破損など人工歯そのものの問題、細菌感染やアレルギー等によってあごの骨が腫れる、痛むといった身体的問題、あるいは歯並びが悪くなる、あごの骨が変形するなど見た目の問題もあります。
問題が起こるリスクを軽減するためにも、くれぐれも実績のある歯科医を選ぶようにしましょう。